道の駅たのはた思惟の風から登場した「小○(こまる)ブランド」ストーリー

2021年4月にオープンした道の駅たのはた思惟の風。海の幸、山の幸が豊富な田野畑村だけあって、産直には田野畑村の旬の野菜や加工品がずらり。田野畑村の魅力を再発見できる道の駅として、注目されています。

道の駅たのはた思惟の風では新たに、田野畑村の一等級ワカメを使用した「一等若布そば」や「若布をおいしく食すためのたれ」の販売を始めました。これらのパッケージは、新たにデザインされたもので、地元に伝わる「小○模様」を使用しています。
「小○」は「困る」を表現しているとのこと。江戸時代にこの地で起こった「三閉伊一揆」では、「小○」を旗印に南部藩に一揆を起こした歴史があります。

道の駅たのはた思惟の風・スタッフの福富さんは、「田野畑村の小中学校では、郷土の歴史として、三閉伊一揆を学びます。この『小○』は、田野畑村で育った人ならみんな知っている。そんな模様です。デザインに『小○』を使用し、県内外に広まって行くことで、田野畑らしさが伝わってほしいと思っています」と話します。

江戸時代に田野畑の牛方・弥五兵衛が口火を切った「三閉伊一揆」。重い税に耐えかねた三閉伊の人々は「小○」を旗印に、南部藩に抵抗しました。参加したのは農民や漁民。現在ほど識字率が高くなかったので「小○」の旗に「困る」の意味を込めて、窮状を訴えています。

福富さんはさらに続けます。 「田野畑のみんなの中に根づいている『小○』模様ですが、大人になると触れる機会がなくなってしまいます。地元を離れてしまうと尚更のこと。これまでは、地元を離れた人が帰省したとき、田野畑村の土産としてブランディングされたものが少なかったように思いますが、新たにデザインした『小○ブランド』が土産として定着してくれたら嬉しいです。世の中に変化を起こす取り組みをした人が、かつてこの村にいたことを『小○ブランド』とともに、思い出して、自分たちも一歩踏み出そう。そんな気概を持ってもらえたら、田野畑村も元気になっていくのではないかと思います。」

「小○ブランド」からは、「一等若布そば」、「若布をおいしく食すためのたれ」、「若布ハンバーグ」、「若布フランク」「しいたけフランク」、「鴨チーズフランク」、「糖搾り大根」が販売中。今後も田野畑村らしさが詰まった魅力ある商品が新たに生まれそうな予感がします。期待して要チェックですね。

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  • 道の駅たのはた思惟の風
  • 岩手県下閉伊郡田野畑村菅窪151-6
  • TEL. 0194-32-3555
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