こんにちは。
岩手医科大学薬学部に勤務する杉山育美です。
薬剤師の目線で、いますぐ誰かに話したくなる「薬の豆知識」をお届けいたします。


こちらのコラムは今回で4回目となりますが、大変嬉しいことにwebアンケートでご質問をいただきました!
ありがとうございます。

その中から、今回のテーマはこちら
「痛み止めにはたくさんの種類があるので、違いや使い分けについて知りたいです」

あらためて整理してみたところ、本当にたくさんの種類の痛み止めが販売されていました。
同じ名前のお薬でも語尾にアルファベットが付いていたり無かったり…何が違うんだろ?という感じですね。

薬局によって売られている商品も異なりますので、本コラムでは成分に注目して違いをお話したいと思います。

痛み止めの成分として高い頻度で使用されるものには
・アスピリン
・アセトアミノフェン
・イブプロフェン
・ロキソプロフェンナトリウム
などがあります。

このうち、アスピリンは効果が強いですが、胃を刺激するため服用すると胃が痛くなることがあるかもしれません。
ロキソプロフェンナトリウムは胃への刺激軽減を目的に合成された薬ですが、人によっては胃が痛くなることがあります。
胃が弱い場合は、「アセトアミノフェン」が主成分の薬を飲むと良いでしょう。
ただし、胃に刺激を与えるお薬でも、胃の粘膜保護や負担を軽減させる「合成ヒドロタルサイト」「乾燥水酸化アルミニウムゲル」「メタケイ酸アルミン酸マグネシウム」「酸化マグネシウム」などを入れて胃に優しくなるような工夫をしている商品もあります。

また、痛み止めを飲むと眠くなってしまうという方もいらっしゃいます。
眠くなってしまったお薬には「アリルイソプロピルアセチル尿素」やこれに似たような名前の成分が入っていたかもしれません。
この成分は痛み止めの効果を増強する作用を持ちますが、眠気を誘発する成分でもあります。
運転をするなど、強い眠気を抑えたい場合には避けることをオススメします。

それと、「痛み止めを飲み続けると効き目が悪くなりそうで飲まないようにしている」というお話を聞くことがあります。
痛み止めを服用し続けても効果が弱まることはありませんので、頭痛や生理痛を我慢しないで服用してくださって大丈夫です。
ただし、痛み止めを5〜6回続けて服用しても痛みが治まらない場合は、違う病気の可能性がありますので服用を中止して病院へ行ってください。

痛み止めは15歳以上しか飲めないものが多いですが、7歳以上でも服用できるお薬があるので最後にご紹介します。
・バファリンルナJ(胃に優しく眠くなりにくい)
・新セデス錠(眠くなるかも)
・セデスV(発熱時に消耗されるビタミンB1含有、眠くなるかも)

薬の成分は箱の裏面に書いてあるので購入の際にはチェックしてみてくださいね。

杉山育美
岩手医科大学薬学部 講師 博士(薬学)
薬剤師
スポーツファーマシスト
アスリートフードマイスター
薬剤師を身近に感じてもらいたいとSNSなどを通して発信中。
アスリートやサポートスタッフ、ご家族に対してアンチ・ドーピング活動をすると共に勝利のためには健康であることの重要性もお伝えしている。
近年はアスリートを含む女性の健康サポートにも力を入れている。