インクにつけて書くことができるガラスペン。
職人が一点一点手作りしているので、形や色の出方がそれぞれ違う。

一緒に買いたいガラスペンとインク

 岩手県陸前高田市の伊東文具店が作ったオリジナルインク「高田のあわい」。高田松原から眺めた海の色を思い出させてくれる色だ。インク瓶を見ていると、たゆたう波のようにも見えてくる。このインクを使うなら、とっておきのガラスペンを合わせたい。
 ラ・クラ商店ではこの「高田のあわい」のインクに合うガラスペンを青森で見つけた。それが、株式会社金入と「津軽びいどろ」がコラボレーションした、オリジナルのガラスペン「ねぶた」と「はるがすみ」だ。津軽びいどろの美しさは、多彩な色と季節や風景を感じる表現力だ。春の桜や夏の祭り、秋の紅葉、冬の雪景色など、四季のうつろいをガラスに映す。
 ガラスペン「ねぶた」は、青森のエネルギッシュな祭りの色。指先でくるくると回すと赤や青や黄がキラキラと輝き、幻燈のようだ。「はるがすみ」は、桜が咲いてもなお寒さの残る青森の景色を映したかのよう。小春日和の窓辺でガラスペンを持つと、ペンが光を集めてノートに光彩が映し出される。
 北東北を飛び回るラ・クラ商店だから可能になった、青森と岩手の色をかけ合わせたようなガラスペンとインクのセット。ガラスペンをインク「高田のあわい」にひたし、何を描こう。ガラスペンの輝きの向こうに、あなたの描く線が走り出す。ぜひ、その筆触を味わってほしい。

光を通すとノートに虹色が映し出される。手前から「はるがすみ」「ねぶた」。
  • ペン先はとても繊細。製造するのは職人の中でも、熟練の伝統工芸士のみだという。
  • たゆたう水面のようなデザインのインク「高田のあわい」。
春らしいパステルカラーがやさしい印象の「はるがすみ」。