「なんだか深い気がする」紙ナプキンの格言

岩手・盛岡の中心部。桜山神社の参道を挟むように、小さな飲み屋やカフェが軒を連ねる「桜山かいわい」。今回のrakra106号で紹介した「サリサリカリー 盛岡」は、このエリアにあるせんべろ居酒屋「浅沼商店」を間借りし、ランチの時間だけ営業をしています。

このサリサリカリー、本店は横浜にあり、カレーマニアの間でカルト的な人気を誇る名店(そして迷店?)。札幌にも店舗があり、創業者の息子・娘3人がそれぞれの店を運営。お父さんがパキスタンで食べ感銘を受けた味を、大切に受け継いでいます。(カレーの特徴などはrakra106号でチェック!)

盛岡の店を切り盛りする本塚都さんによると、創業者であるお父さんはすごくユニークな人で「一部の人に理解される」というインパクト大のキャッチコピーや、パンフレットの文章なども、ほとんどがお父さんが考えたものだそう。

↑「一部の人が理解」とありますが、私の周りは一度食べたらトリコになる人多数。

さらに、カウンターに設置されている紙ナプキンにも格言?が。

撮影:大谷大樹

↑コピーはもちろん、ポップ体のフォントも、文字の色も、なんかもう色々と絶妙。


「皿の上に母がいる」……?
「恋でもなく 愛でもないのに なぜか忘れられない」……?

なんじゃそりゃ、と思わず笑っちゃう一方「あ〜、でも、なんとなくわかるなあ……」と思ってしまう自分。
この「よくわかんないんだけど、なんだか説得力がある」って感じ、掴みどころがないのに心を掴まれてしまう、サリサリカリーそのものの魅力を意外と的確に体現している気がします。

ぜひ実際に食べて、これらのキャッチコピーの真意?を確かめてみてください。
行列ができる日も多いので、早めの来店がおすすめです!

編集部:鈴木いづみ